PGMがアコーディア・ゴルフに敵対的買収 委任状争奪経て直接対決
PGMによるアコーディア株の買い付け予定数は、下限が20万9224株で発行済み株式数の20.00%に相当し、TOBへの応募がこの株数に達しない場合は応募株券等の全部の買い付け等を行わない。一方、上限は52万4105株で同じく50.10%に相当するが、応募株数がこれを超えた場合、按分比例方式で買い付ける予定だ。
目的は経営統合
PGMが今回、最大のライバルに対してTOBを仕掛ける最大の目的は2社の「経営統合」。TOBへの応募株数が20.00%に達した場合、アコーディアはPGMの持ち分法適用関連会社となり、50.10%に達した場合は連結対象子会社となる。
買い付けの上限を50.10%に設定したのは、「本経営統合の提案を真摯に検討するよう求め、本経営統合を実現させていくため」とPGM側は発表リリースの中で説明。ただ、買い付け価格が8万1000円と高い水準に設定されているために、50.10%の買い付けでも424億円もの資金が必要になる。
PGMは親会社の平和(パチンコ・パチスロ大手)の傘下にあり、平和グループ全体での資金力の面では大きな問題はないと見られるが、PGM自身の連結有利子負債は9月末時点で1029億円。さらに、PGMは子会社のパシフィックゴルフプロパティーズが先般、優先株120億円を発行しているため、実質的な借金は1200億円近くに上る。当面の買収資金を抑えるために、上限を50.10%に設定したもようだ。
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