お金持ちになるには?バフェット5つの教え

「頭が良くなくても、誰でも成功できる」

さて、バフェットを知らない人のために、少しだけバークシャーの概要をご紹介します。同社はもともとバフェットが1965年に買収した繊維会社で、その後投資会社の色彩を強め、彼の卓越した投資力でS&P500指数(1965年から2015年まで年率9.7%、113.55倍)を2倍以上も上回る驚異的リターン(同じく20.8%、1万5982倍!)を達成している企業です。

時価総額は3600億ドル(約37.8兆円)。総資産5500億ドル、従業員36.7万人、傘下企業80社を超える典型的なコングロマリットです。傘下の有力企業には「ビッグ5」といわれる米国首位のBNSF鉄道、バークシャー・ハサウェイ・エネルギー、機械・部品製造のマーモン、潤滑油のルブリゾル、切削工具のIMCがあり、保有株式ではアメリカン・エクスプレス、コカ・コーラ、ウェルズ・ファーゴ、IBMのビッグ4を筆頭に、多くの「ブルーチップ」(優良企業)を保有しています。

株主総会の会場。ネットでのライブ視聴が可能になったが、当日の会場は約4万人が参加。ぎっしりだった

85歳バフェットと92歳マンガーの驚異の体力

総会がどんな形で行われるかも簡単に紹介しましょう。総会は朝8時半からビデオ放映が1時間ほどあり、その中でアーノルド・シュワルツネッガーなど有名俳優やバフェット、マンガ―(副会長)が出演して、ユーモア・ウィットにとんだ傘下企業の紹介が行われます。

そしていよいよ9時半から両名の登壇です。昼の休憩1時間を挟んで5時間にわたるQ&Aセッションが始まります。このセッションは株主総会のメインイベントで、85歳のバフェット、92歳のマンガ―が、時々バフェットがチェリー・コーク、マンガ―がダイエット・コークを飲み、ピーナッツ・キャンディをつまみながら、疲れも感じさせずに、50以上の質問に延々と答える様は、圧巻です。この二人のエネルギーを見ていると「年を取った」などと言っていられないと思えてくるのが正直なところです。

質問は主に3タイプに分かれます。メディア3人が視聴者・一般の人の質問から選んだもの、アナリスト3人の質問、そして来場した株主から抽選で選ばれた人によるものです。

これらに、バフェットとマンガ―が答える形ですが、質問は一切バフェット、マンガ―には事前に見せられておらず、まさにぶっつけ本番。その内容は投資スタンス、個別傘下企業の業績、バークシャー傘下企業の環境への対応、後継者問題、自己研鑽方法・人生の生き方など多岐に及びます。それらは示唆に富み、納得できることが非常に多く、バフェットの富は、できるべくしてできたという感を強くします。

お待たせしましたが、その中から印象に残った代表的な質疑応答を紹介しながら、簡単に解説をさせていただきます。

次ページ「徳のある大富豪」から学べる「5つの教え」
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