日銀黒田総裁が「追加緩和」を見送った理由

「マイナス金利はいくらでも深掘りできる」

 4月28日、日銀の黒田総裁は金融政策決定会合後の記者会見で、市場で一部期待が高まっていた追加緩和を見送った理由として、1月に導入したマイナス金利の効果を見極めるためと説明した(2016年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 28日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は28日の金融政策決定会合後の記者会見で、市場で一部期待が高まっていた追加緩和を見送った理由として、1月に導入したマイナス金利の効果を見極めるためと説明した。

金融政策は金融機関のためにやっていない

一方、2%の物価目標達成のためには「量・質・金利」による追加緩和を辞さない姿勢を示し、市場の期待をつないだ。金融機関からのマイナス金利への批判については「金融政策は金融機関のためにやっていない」と一蹴した。

日銀は今回の決定会合で2016年度の物価見通しを大幅に引き下げ、2%の物価目標達成時期を従来の「2017年度前半」から「2017年度中」に、事実上後ずれさせた。景気・物価の見通しについても「下振れリスクは、引き続き大きい」と認めた。

それにもかかわらず追加緩和を見送った理由について総裁は「所得から支出への前向きな循環メカニズムは維持されているため」と説明。さらに、金融市場が不安定であり、マイナス金利による金利低下による企業などの「前向きな変化が現れにくい」として、「今回の会合では、政策効果の浸透度合いを見極めていくのが適当と判断した」と説明した。

次ページマイナス金利での貸出「議論せず」
人気記事
トピックボードAD
  • 湯浅卓「トランプ政権の真実」
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
今だからこそ光る<br>絶好調企業の秘密

なぜあの会社の収益力は高いのか。パーク24、「かつや」のアークランドサービスなど17社の稼ぎの秘訣を大公開。テーマは「内需」「海外」「新市場創造」「重厚長大企業の復活」。産業天気図や出遅れ銘柄ランキング、株価10倍銘柄なども。