熊本空港はいま、どこまで復旧しているのか 「空の玄関」は急速に立ち直っている
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4月14日以降に九州を襲った「熊本地震」は、熊本県内の交通インフラにも大きな影響を与えた。九州新幹線は全線が運転見合わせとなったほか、高速道路も一部陥没を受けて通行止めになった。震源地に近い益城町(ましきまち)に位置する熊本空港も影響は大きかった。ターミナルビルの損傷によって4月16~18日までの3日間は全便欠航となったからだ。
熊本空港の現状はどうなっているのか
熊本空港は4月19日から運航が再開したが、現状はどうなっているのだろうか。筆者は震災から1週間が過ぎた23日(土)に羽田空港から熊本空港へ向かった。そのときの空港の様子を中心に熊本の交通網の現状をリポートする。
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屋根を覆うブルーシートが目立つ
4月23日(土)、羽田空港から熊本空港への始発便となるソラシドエアに搭乗した。飛行機はほぼ満席。ボランティア目的とみられる人も多かったほか、スーツ姿のビジネスパーソンも目立った。
筆者は昨年から今までに10回近く熊本空港を利用している。着陸直前に有明湾から内陸に入り、飛行機の窓からJR熊本駅や熊本城などを見渡した後、熊本空港がある益城町(ましきまち)へ近づくにつれて、屋根を覆うブルーシートがはっきりと確認できた。地震の凄まじさを着陸前に知ることになった。
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