米東部5州予備選、トランプ氏全勝 クリントン氏4州で勝利 クリントン氏は4州で勝利
[ニューヨーク/フィラデルフィア 26日 ロイター] - 米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いは、26日に東部のペンシルベニア州、メリーランド州、コネティカット州、ロードアイランド州、デラウェア州の5州で予備選が行われた。
共和党では指名争いで首位を走る不動産王のドナルド・トランプ氏が5州すべてで、1週間前のニューヨーク州予備選に匹敵する得票差をつけ勝利。極めて重要となる来週のインディアナ州予備選に向けて力強さを見せつけた。
民主党では指名獲得が有力視されるヒラリー・クリントン前国務長官がメリーランド州、デラウェア州、ペンシルベニア州、コネティカット州の4州で勝利。バーニー・サンダース上院議員に敗北したのはロードアイランド州だけだった。
トランプ氏とクリントン氏は勝利を受け、互いに非難を展開。トランプ氏はニューヨークのトランプ・タワーで記者会見し、「彼女は欠点のある候補だ。容易に打ち負かすことができるだろう」と語った。また、唯一の利点は女性として初の大統領を目指していることだけだと指摘した。
一方、クリントン氏はフィラデルフィアで勝利演説し、自身が「女性の切り札」を使おうとしていると主張するトランプ氏を批判した。
APによると、トランプ氏は26日の予備選で代議員数118人のうち105人を確保し、獲得代議員総数を950人に増やした。ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は5人(すべてロードアイランド州)、テッド・クルーズ上院議員は1人を獲得。残り7人や、ペンシルベニア州の特定候補を支持する必要のない代議員54人の結果はまだ未定。共和党の指名獲得に必要な過半数代議員数は1237人。
クリントン氏は獲得代議員数が2141人となり、指名に必要な過半数代議員2383人に近づいた。
共和党の候補指名争いは今回のトランプ氏の勝利で、7月の全国大会での決選投票にもつれ込む可能性が低くなってきた。決選投票はライバル候補のクルーズ氏とケーシック氏が唯一の巻き返しのチャンスと捉える場だ。
トランプ氏はニューヨークでの雑誌のイベントで「彼らは率直に言って勝ち目はなく、撤退すべきだ」と語った。
共和党の指名争いで2位につけるクルーズ氏はすでに、5月3日に予定されるインディアナ州での予備選を見据え、同州で支持者を前に演説した。
東部州でクリントン氏の強さを見せつけられたサンダース上院議員には、民主党指名争いからの撤退圧力がかかるが、ウェストバージニア州で演説したサンダース氏は撤退する様子を見せなかった。
※英文参照番号[nL2N17T0HD](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)
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