震度7の地震から身を守る「8つの知恵」 地震大国で暮らすうえで知っておきたいこと

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大きな揺れを生き延びた後に待ち受けるのは、それまでと違う日常だ。今回の地震では、食料や水が十分に行き渡らない事態も生じた。冒頭の熊本市の女性は、避難所で最初に配給されたのは、家族3人で小さなご飯のパックが一つ。「前震の時はさほど困らなかったので、週末に買えばいいやと思っていたら、大きな地震が来てしまった」と打ち明ける。

首都圏で大震災が起きた場合、「被災者が多すぎて誰も支援できない。都会の人は十分な備えが必要」と福和教授は警告する。

では何をどれくらいストックしておけばいいのだろうか。自治体などが提供する備蓄リストだけでは不十分と、防災士会の橋本さんは話す。

「ライフラインも支援もなく、物も買えないことを想定して(3)家族全員分の1週間分のメニュー表を作ると、必要な食材と量がリアルに見えてきます」

ハード面の防災対策が進化する中で、おろそかにしがちな心の中の危機意識を高める必要がありそうだ。

【避難所】周囲の配慮や工夫で災害弱者にも優しい生活空間を作れる

避難生活が長引き始めた。健康を害しやすいのが災害弱者だ。

認知症の人は、環境の変化による心理的混乱で生じたストレスが症状悪化につながる。特に周囲の人が気づきにくいのが、雑音のストレスだという。

東日本大震災を機に、避難所で認知症の人をサポートするのに役立つ「支援ガイド」を作成した認知症介護研究・研修東京センターの永田久美子研究部長は「周囲の配慮や工夫で、(4)ざわめきや雑音のストレスを減らすことで、避難所でも症状は落ち着きます」と話す。

過去の震災の避難所では、周囲の避難者が狭い空間を譲り合って、人の行き来の少ない場所を提供してくれた例もあったという。そうした周囲の協力が得られない場合でも、体の向きを人の動きが少ないほうに向けたり、段ボールでついたてをつくったり、といった工夫で認知症の人の気持ちはずいぶん落ち着くのだという。

ペット連れにも配慮を

ペットを守る心得

各地の避難所には、ペットを連れた避難者が廊下や屋外で過ごす光景も見られた。

震度7の揺れから一夜明けた4月15日。益城町の町総合体育館に、吉村八枝さん(73)は愛犬を連れて避難していた。体育館の内部はペット連れだと入れない。吉村さんは出入り口に面した廊下の椅子で体を休め、愛犬を床に寝かせていた。

吉村さんにとって愛犬は家族同然だ。「この先どうなるか分からないけど、一緒だと不安も和らぐの」

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