「選挙力」は未完成、政策には自信 伊吹文明 衆議院議員

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──政策判断の基準作りは?

2010年綱領を作った。これはしっかり定着し、10年の参議院選挙公約や次期総選挙の公約案なども10年綱領に基づいて作られている。

綱領は「自助自立を尊重し、その条件を整えるとともに公助・共助する仕組みを充実する」という精神が基本。政党にはいろいろな人生観の人がいてよいが、ある程度、政治理念が一致する必要がある。綱領のない民主党がいちばん問われているのはこの点で、もし綱領を作れば民主党は分裂するだろう。と同時に、そういう政党に負けて政権を握らせた自民党の責任はどうなのか、という思いが谷垣前総裁にはあった。

──小泉政権時代に作った綱領とは微妙に違いますが、安倍総裁は小泉路線へ回帰するのでしょうか。

どちらも競争原理を大切にする点は同じだが、小泉時代は小さな政府を強調したために公助・共助する仕組みが少し傷ついた。また、財政再建で大事なのは借金を減らすことと、もう一つは必要なところにはカネを回す資源配分機能を取り戻すことだ。安倍総裁自身の考えはわからないが、綱領は党大会で安倍総裁を含め満場一致で採択されたものだ。

(撮影:風間仁一郎 =週刊東洋経済2012年10月20日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。


いぶき・ぶんめい
1938年生まれ、京都府出身。60年京都大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。83年初当選。労働相、文部科学相などを歴任。

 

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