百年前の日本語 書きことばが揺れた時代 今野真二著

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
百年前の日本語 書きことばが揺れた時代 今野真二著

今からおよそ100年前の明治期の日本語を分析し、現代の日本語になるまでの間で、どれだけ変化してきたのかを探る。特に、書き言葉・文字化された言葉を中心にして、夏目漱石の『それから』など、当時の文章を例にしながら分析している。

日本語学者である著者は、明治期の日本語の特徴として大きな「揺れ」を挙げる。一つの言葉でも表記の仕方が複数あったり、旧字と新字が混在していたりしており、それを許容したというのだ。

ところが現代は、使用する文字・漢字の音訓などに関して、できるだけ「揺れ」を排除する方向にある。日本語の歴史の中では、むしろ現代のほうが特殊な状況だという。言葉の変遷から見た日本語論。

岩波新書 735円

  

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事