百年前の日本語 書きことばが揺れた時代 今野真二著

百年前の日本語 書きことばが揺れた時代 今野真二著

今からおよそ100年前の明治期の日本語を分析し、現代の日本語になるまでの間で、どれだけ変化してきたのかを探る。特に、書き言葉・文字化された言葉を中心にして、夏目漱石の『それから』など、当時の文章を例にしながら分析している。

日本語学者である著者は、明治期の日本語の特徴として大きな「揺れ」を挙げる。一つの言葉でも表記の仕方が複数あったり、旧字と新字が混在していたりしており、それを許容したというのだ。

ところが現代は、使用する文字・漢字の音訓などに関して、できるだけ「揺れ」を排除する方向にある。日本語の歴史の中では、むしろ現代のほうが特殊な状況だという。言葉の変遷から見た日本語論。

岩波新書 735円

  

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
トレンドライブラリーAD
人気の動画
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
AOKI、コロナ禍で売れた「パジャマスーツ」で描く復活戦略の要諦
AOKI、コロナ禍で売れた「パジャマスーツ」で描く復活戦略の要諦
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
持たざる国・日本に大激震<br>エネルギー危機が来る

脱炭素の移行期に化石燃料の争奪戦が勃発。天然ガスの価格は歴史的な急騰を記録しました。余波はサプライチェーンの混乱から世界経済の後退懸念、原発待望論まで広がります。資源小国の日本が生き残る道はあるのでしょうか。

東洋経済education×ICT