入社早々、心を病み…「即退社」は実際可能か 新入社員の「悲痛な声」、早くも続々…
社会に飛び出した新入社員たちに対して、嶋崎弁護士は「辛いと思ったら、専門家に相談に行け」とアドバイスする。
「専門家とは、企業内・企業外問わず労働者の立場で相談に乗ってくれる労働組合(会社内に労働組合がなくても、一人でも入れる労働組合は沢山あります)や、労働者側の立場で活動する弁護士のことです。無料の電話相談をやっている団体もあります。
専門家への相談により、会社への改善申入であったり、退職したい場合の具体的な退職の仕方など、ケースごとに異なる具体的な対応について、アドバイスをもらえますし、一人で抱え込みがちな精神的不安も緩和してくれるでしょう。労働トラブルに対しては、最終的には具体的なケースを踏まえて行わないと、正確なアドバイスは出来ないですし、ぜひ直接相談をしてみることをお勧めします」
使い潰されると全く思わず、被害に遭う人も多数
「私自身、社会生活上で接する様々な業種の労働者に対し『学生気分が抜けてないのでは?』と、不満を感じたことはあります。ですが、こういった社会人としての自覚に欠ける労働者は、使用者からの労務管理上の指導、先輩・同僚からの指導で改善しますし、改善しない労働者は自然淘汰されるでしょう。
むしろ、私が強調したいのは、『ブラック企業』と称される会社の違法な労務管理によって、働くことが不可能な状況にまで追い込まれたり、場合によっては命まで落とす労働者が多数存在する現実です。
自分の会社が『ブラック企業』だとも、自分が使い潰されるとも、全く思わずに被害に遭う方も多数います。これから社会人として働いていこうとする皆さんに対して、私からは、以下の言葉を贈りたいと思います。
『会社のいうことは全てではない』『辛いと感じたら早めに専門家に相談を』『身を守るための証拠を残そう』」
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