ソフトバンクの焦り 巻き返しへ電撃買収

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それからわずか3カ月。1株の評価額は買収発表前の9月28日の終値の約3・5倍に膨らんだ。千本会長ともう一人の創業者であるエリック・ガン社長はそれぞれ約3%の株式を保有するイー・アクセスの大株主であり、“売り抜ける”形になる。

電波行政を担う総務省の幹部は「正直『えっ』と思った。しかし、今回の手法は株主変更だけで、イー・アクセス自体は存続する。法に触れるわけでもなく様子を見るほかない。本当は3社より4社で競争するほうがいいのだが……」と苦虫をかみ潰す。

総務省は05年、ソフトバンクやイー・モバイルなどの新規参入を認めて競争を促したが、結局、巨大な資本力を持つ3社体制に戻ってしまった。市場の活性化に新規参入は不可欠。総務省は電波行政の見直しを迫られている。

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(本誌:麻田真衣 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2012年10月13日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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