スタバ定番「季節限定フラペチーノ」の破壊力 赤肉メロンは、どのくらいヒットするか?

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メロン×パンナコッタに見られるような「自由な組み合わせ」を表現した

サードウェーブ系のコーヒーチェーンとして知られるスターバックスコーヒー。言うまでもなくコーヒーが主役の会社だが、夏場の同社を支えるのはデザート感覚の「フラペチーノ(氷とともに攪拌した飲料)」だ。

中でも重要なのが、初夏の季節限定フラペチーノ。今年は4月13日から5月17日の予定で販売される、メロンが主役の「カンタロープメロン&クリームフラペチーノ」(630円)が主役だ。これはカップの底から、パンナコッタ、メロン果肉、クリームベースのフラペチーノ、ホイップクリームと、4層に積み上げられたドリンクである。

商品名にある「カンタロープ」とは、赤肉種のマスクメロンのこと。日本ではあまり馴染みがないが、欧米では一般的な品種のようだ。

「『フラペチーノ』というネーミングもそうだが、カンタロープも、聞いただけでは何なのかよく分からない。そういうミステリアスなところがあるのがスターバックスらしさ。お客様自身で味を発見し、サプライズを感じて頂きたいという思いを込めた」(スターバックスコーヒージャパン執行役員の堀江裕美さん)。

20年来スタバを支えてきた「フラペチーノ」

フラペチーノは1997年7月に「コーヒージェリーフラペチーノ」が発売されて以来、20年近く販売されてきた看板商品。スターバックス第1号店が銀座にオープンしたのが1996年の8月だから、スターバックスの日本での歴史と、ほぼ歩みを同じくしているわけだ。

フラペチーノは夏場の売り上げを牽引するヒット商品。なかでも初夏に発売される季節限定フラペチーノは、夏商戦のスタートを切る商品だけに、同社は大きな力を入れている。

これまでもプディング入り(2012年)、バナナを丸ごと1本使ったもの(2014年)、ヨーグルト、4種のフルーツゼリー、ナッツを組み合わせたもの(2015年)など、驚きを感じさせる商品設定が特徴だ。季節限定商品はトールサイズで600円前後と、価格も少し高めだが、発売日には行列ができるほどの売れ行きで、販売終了予定よりも前に完売してしまうことがほとんどだ。

今回は、どのくらいヒットするだろうか。さっそく、新商品を試食してみた。

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