韓国総選挙、与党の「衝撃的惨敗」が映すもの 従来の各政党の支持基盤が崩壊した
民心は「与小野大」を選択した。
4月13日に実施された韓国の総選挙。有権者は当初の予想を覆し、「1票の力」を限りなく発揮した。有権者による「選挙の革命」であり、反目と対立から抜け出し、対話と妥協の政治を行えとの強いメッセージを政界に投げかけたことになる。
16年ぶりに「与小野大国会」に
今回(第20代)の総選挙では、与党であるセヌリ党が衝撃的な惨敗に喫し、院内第一党の座を「共に民主党」に明け渡すことになった。韓国国会の定数は300議席。中央選挙管理委員会によれば、253の地域区のうち共に民主党が110、セヌリ党が105、国民の党が25、正義党が2、無所属が11議席を獲得した。比例代表の場合、セヌリ党が17、共に民主党と国民の党がそれぞれ13議席、正義党が4議席を獲得した。
地域区と比例代表の議席を会わせると、共に民主党が123、セヌリ党122、国民の党38、正義党6、無所属11となる。無所属を除いた野党3党の獲得議席は167となり、16年ぶりに「与小野大国会」となる。
特に、最大の激戦地となったソウル首都圏で、セヌリ党は今回獲得した122議席の3分の1も獲得できなかった。「伝統的な票田」とみられてきた韓国南東部の慶尚(キョンサン)道でも65選挙区のうち17選挙区を野党と無所属候補に明け渡すことになった。
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