ソニーとオリンパス、医療合弁会社の勝算

20%超の市場シェア目指す

ソニーとオリンパス、医療合弁会社の勝算

「単独では困難だった革新的な医療機器やシステムを開発していきます」

10月1日、資本業務提携を結んだソニーの平井一夫代表執行役(=写真左=)とともに共同会見に臨んだオリンパスの笹宏行社長(=同右=)は、こう語った。

 両社は今回の資本業務提携により、オリンパスがソニーを引受先とする第三者割当増資で500億円を調達するほか、今年12月中に外科用内視鏡の開発・製造・販売などを行う医療事業の合弁会社を設立。カメラ事業における部材の共同調達なども進める。

消化器内視鏡では世界シェア7割で圧倒的なトップシェアを誇るオリンパスだが、今回ソニーと合弁会社を設立する外科用内視鏡では独カールストルツ社、米ストライカー社に次ぐ世界シェア3位(バークレイズ・リサーチ推計)にとどまる。

開腹による外科手術の一部を代替できる外科用内視鏡は、より体に負担が少ない低侵襲治療ニーズの増加を受けて拡大が予想される成長分野でもある。消化器内視鏡はすでに先進国では多くの病院に普及しており、今後の市場成長率としては外科用内視鏡の方が高いとの見方もある。

ソニー、オリンパスの合弁会社で手掛けるのは、今後開発されるソニーの「4K」以上の解像度技術、3D機能等を有する新製品が中心。これまでオリンパスが手掛けてきた通常の外科用内視鏡は、今後もオリンパス社内で事業を展開する。

共同会見においてソニーは、2020年に外科用内視鏡機器と関連事業の市場が3300億円に成長するとの予想を発表。新型外科用内視鏡とその関連システム、手術室等への医療・映像機器の統合ソリューションを手掛ける今回の合弁会社で、市場の20%超のシェア獲得を目指すとした。

 

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