カラオケ機器大手が食中毒検査に参入するワケ

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ファーストガードの基本技術となったのは、山口大学の常岡英弘教授と宇部高等専門学校の橋本基教授の研究によって生み出された「インピーダンス測定方式」。それに最新の測定技術や電子技術を組み合わせ、ベンチャー企業のマイクロブラッドサイエンス社と東京医科歯科大学、山口大学が約3年にわたって共同研究を実施。マイクロブラッドサイエンス社と第一興商が今回のファーストガードの商品化にこぎ着けた。

カラオケ機器メーカーがなぜ、細菌検査機器に参入するのかという声も聞こえそうだが、第一興商はカラオケ機器を扱うだけではなく、自らがカラオケ店の全国チェーン「ビッグエコー」や、和食店、エスニック、ダイニングバー、ショットバーなど多ブランドの飲食店を展開する外食大手。規模は小さいもののホテル部門も持つ。食の安全・安心問題への関心は当然ながら高かった。

また、第一興商の主力ビジネスである業務カラオケ機器事業では、カラオケ店や飲食店に対して機器を賃貸し消耗品などを供給することにより、安定的な収益を得るノウハウと迅速なアフターサービスの仕組みを確立している。この手法を、今回の細菌検査機器のレンタル事業においても活用することは可能だと同社では説明している。

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