スマホ大手・台湾HTCが犯した4つのミス、「傲慢」批判が集中

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バークレイズ証券のアナリストは、「1年間は儲けたが、成功が早すぎてアンドロイドが糖衣に包まれた毒薬だったことに気づかなかった」と指摘する。

スマートフォン市場で、HTCの参入は早かった。アンドロイドの出現で、HTCは天国を味わった。しかし危機が近づいてきたとき、王会長と周CEOは、自分は正しいのだと信じることを選択してしまった。

第二の誤りは、誤りを認めずに信頼を失ったことだ。

「ライバル(アイフォーン4S)の実力を低く見すぎていた。しかし調整を経て、HTCは正しい方向に向かっている」。これは今年の第1四半期の機関投資家向け説明会で周CEOが語った言葉だ。それまでの多機種戦略を捨て、Oneシリーズへの集約を進めた。だが、思いもよらず、旗艦機種となったOneシリーズが売れなかった。

Oneシリーズへの消費者の期待は高かった。そこに発生したのが、ディスプレーの不具合とチップ性能の問題である。HTCの企業姿勢に対して消費者の不信感が生まれ、ブランドに対する信頼が揺らいだ。

中国で売られているタイプには最新のチップが使われているが、これを使っても台湾の通信環境ではその機能が発揮されない。HTCはきちんとそう説明すればよかったが、説明は極めてあいまいだった。それが消費者からの信頼を失墜させた。

同時に、米国で特許権訴訟が発生し、HTCの新製品が税関で差し止められる事態が発生した。

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