「HoloLens」は仕事のやり方を根本から変える 「残念だったGoogleGlass」とは違う"本気度"
HoloLensにはモデリングした3Dデータを転送し、空間の任意の位置に配置することができる。また、ヘッドセットに内蔵された3Dカメラを用いて空間を把握し、HoloLensで生成した3D空間と現実空間を簡単に組み合わせることも可能だ。
HoloLens Academyでは、床やテーブルの上にある物体を破壊すると、そこに大きな穴が空き、覗き込むとその中にSF世界さながらの世界が拡がっている様子が目の前の風景の拡張として描かれた。
現実の空間情報と連動
HoloLensが把握する現実の空間情報との連動も簡単で、物理的な反応を設定しておけば、仮想的に投げたボールが床や壁をバウンドして動く。豊富なライブラリが用意されているので、3Dグラフィクスを使ったインタラクティブのコンテンツ、ゲームを開発したことがあるなら、簡単に馴染めるのではないだろうか。
またWindows Azureに用意された同期サービスが提供されているため、同じセッションに複数のHoloLensユーザーを集めることも可能だ。同じセッションに接続しているHoloLensユーザーは、互いの情報をWiFiとクラウドを通じて同期するため、隣にいるHoloLensユーザーの操作で同じ3Dオブジェクトに対して操作を行ったり、別の誰かが行った結果も目の前のホログラフィクスで表示される。
HoloLensの空間把握能力はなかなか高く、さまざまな3Dオブジェクトが現実空間とピッタリと合う形で表示される。手振りでの操作も的確で、3Dグラフィクスの見え味も良い。詳細なハードウェアスペックはわからない。おそらくバッテリー持続時間はそう長くはなさそうだ。
しかし、発展途上であるとしても、同種の製品に比べると圧倒的に進んでおり、HoloLensを体感するほとんどの人が、未来が今すぐに手に入りそうな高揚感を感じるだろう。
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