グーグルが「僻地」まで技術を極め続ける理由 11の最新ニュースから見えてくる"本気度"
まずは「すごいグーグル」を感じるニュースから。今年の2月の初め、グーグルは『Gmail、月間アクティブユーザー10億人を達成』(TechCrunch Japan)という発表を行った。2012年には4.25億人だったのだから、約4年でユーザー数が5.75億人増えたことになる。
アンドロイドの初期設定時にGmailのアカウントを要求する他サービスとの紐付けが功を奏しているとはいえ、これほどの規模になるまでユーザーが増えた理由はその利便性に他ならない。
この10億人という数字が登録ユーザーではなく「アクティブユーザー」という事実だけでも十分すごいことなのだが、今回は別のポイントに注目してみたい。それが“GmailはWebメール概念を完全に変えた”ということである。
トップに君臨していたアップルを抜いた意味
ひと昔前までは、Webメールには「フリーメールで怪しいメール」というイメージがあった。そのため、フリーメールの使用を認めないeコマースもあったほどだ。そのなかでGmailは独自の立場を築き上げたことで、フリーメールのなかでもeコマースに使用できる「例外」として扱われてきた。
そして、現在ではYahoo!など多くのフリーメールでeコマースが利用できるようになっている。今やGmailを始め多くのフリーメールがビジネス用のアドレスとしても利用されている事実を見ても、Webメールに関してGmailが与えた影響はすさまじいと言える。
そんなグーグルが時価総額で唯一負けていたのが、長らく世界ランキング1位に君臨してたアップルだ。しかし、Gmailの勢いと同様に2011年からほぼ一貫して首位をキープしていたアップルを、2月1日の時点でグーグル(正しくは、持株会社である『アルファベット』)が抜いた。『グーグル、時価総額69兆円 アップル抜き世界首位に』(朝日新聞デジタル)。
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