震災から5年、被災した鉄路の今とこれから 再開が見えた路線やBRT化…まだ続く模索
原発と津波被害の常磐線はいま
常磐線の不通区間には、福島第一原子力発電所事故に伴う竜田〜原ノ町間と、津波の被害を受けた相馬〜浜吉田間がある。
このうち前者は帰還困難区域を通過しているため、被害状況の把握すらできない段階が続いていたが、その後除染が進んで、ようやく調査、復旧工事への着手に動き出した。
同区間には現在、途中ノンストップで1日2往復の代行バスが運転されており、2015年1月31日の初便には私も乗車。「原発被災地の『鉄道代替輸送』に足りないもの 」(2015年3月10日)といったルポも発表した。今も昨年の状況は特に変わっておらず、多少の緊張感を伴いながらもバスは淡々と走っている。増便されていないところを見ると、さほどの混雑もないようだ。
原ノ町(福島県南相馬市)以北と東京方面との往来は、いまだ仙台経由や、高速バスとの乗り継ぎによる福島経由で東北新幹線へアクセスすることが主流のようで、東京方面へのJRの割引きっぷのPRが盛んに行われていた。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら