新しい労働社会 雇用システムの再構築へ 濱口桂一郎著
労働社会は一つの「雇用システム」をなし、部分部分の改善は全体像を意識しながら行われなければならない。
たとえば正社員のワークライフバランスの回復と非正規労働者の低い労賃・労働条件の改善とは、男性正社員の過重な拘束をいかに見直していくかという問題の盾の両面でもある。その将来像として、今までの女性正社員の働き方を男女労働者共通のデフォルトルールとし、本人が希望して初めてそこから個別にオプトアウト(適用除外)できる仕組みとすることで、非正規労働者との均等待遇問題に新たな視野が開けてくる。
歴史的な視点やEUとの比較を随所に用いながら、ベテラン研究員が現実的で漸進的な改革の方向を示す。
岩波新書 735円
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