ハーバード生が日本旅で発見した「美徳」 インド出身学生が熱烈支持!

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佐藤:京都、広島、箱根、東京とまわったそうですが、どこがいちばん好きでしたか?

ケジリワル:断然、京都がナンバーワンです。ツアーの初日が京都で、これほど美しい場所があるのか、と思うほど感動しました。お寺も街並も信じられないほど美しかったですし、何と言っても忘れられないのが、鴨川の川床で食べたディナーです。

私はベジタリアンなので、「菜食会席」というのをオーダーしました。7品のコースだったと思います。そのとき食べた料理は、これまでの人生の中で最高だったと言ってもいいぐらいです。

佐藤:東京は、思ったより普通でしたか?

ケジリワル:東京もおもしろかったのですが、大都市なので、香港、シンガポール、ニューヨークと似ているところがあって…。京都は他の都市に比べて独創的でした。

親切すぎる日本人に感動

佐藤:日本人が親切で礼儀正しいと聞いていたそうですが、実際に日本に来てみたら、どうでしたか?

ケジリワル:私たちが東京都内を観光していたときのことです。駅で次の電車に乗り換えようとしていたら、どこがプラットフォームか分からなくなってしまったのです。私の友人が英語で「○○線の乗り場はどこですか」と通りがかった男性に尋ねると、男性は、「私についてきて」という身振りをしました。

それでついていくと、階段のところで立ち止まり、そこでこれまた身振り手振りで「この階段を降りて、右にまがればプラットフォームがある」と示してくれたのです。私たちが質問してから、その階段のところまで、駅の中を3−4分は歩いたのではないでしょうか。私たちに道案内するためだけにこんなに歩いてくれたなんて、何て親切な人だろうと思いました。

実は私の両親も日本を旅行しているときに同じような体験をしたのです。街中を歩いているときに、道に迷ってしまった両親は、通りがかった男性に道順を尋ねました。すると全く英語が話せなかった男性は何をしたかといえば、「英語を話せますか」と英語を話せる人を探しまわってくれたのです。それで、英語を話せる人を見つけてきて、その人に通訳してもらって、道順を説明した、というのです。こんな親切な国がどこにあるでしょうか。それですっかり私の両親も日本ファンになってしまったのです。

佐藤:ジャパン・トレックでは、日本を代表する政財界のリーダーたちと意見交換されたと聞きました。日本人リーダーの印象はいかがでしたか。

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