総合電機は今後1~2年の業績見通し厳しい、財務耐久力の維持が不可欠《スタンダード&プアーズの業界展望》

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 各社とも、高リスク事業を切り離し、より安定的な低リスク事業へのシフトを進めており、中期的には収益構造の強化が見込まれるが、各社が注力している発電プラントなどの社会インフラ、IT・ネットワークやソフトウェア、情報通信などにおいて、さらに強固な事業基盤を構築して安定的な利益やキャッシュフローを創出していくには相応の時間もかかるだろう。

2010年3月期も厳しい事業環境が続く見通しであることを踏まえると、収益・キャッシュフローを短期間で本格回復させるのは困難とスタンダード&プアーズは見ている。今後、各社の事業構造改革や設備投資計画の進捗に加え、財務基盤の強化に向けた各社の取り組みにも注目してゆく。それらに対する取り組みが遅れたり、効果が十分ではないと判断される場合には、格下げやアウトルックの下方修正を検討することとなるだろう。

表:国内総合電機各社の格付け

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