公立躍進校ルポ-大分県立 大分上野丘高校、私立ばりの進学指導で部活動生が大挙、東大へ《本当に強い中高一貫校》
生徒が授業評価行い駿台などへ教員派遣も
教員の研修にも熱心だ。生徒による授業評価が行われているほか、毎年の受験シーズン後には各教員が主要大学の入試問題を研究し、その成果について報告会を開く。また、駿台予備校などに教員を随時派遣して授業参観させ、その結果を週2回行っている教科会議でフィードバックしている。進学指導に当たっても、学年による偏りが出ないように、進路指導部が各学年担当と連絡を密にして、「各学年任せにしない」システムが出来上がっているという。
一方で部活動も盛ん。部活動加入率は8割を超え、今年の選抜高校野球では野球部が「21世紀枠」で甲子園出場を果たした。「文武両道の伝統がある。しかも“文”の生徒と“武”の生徒が同一人物。各部とも満遍なく進学実績を上げている」(山本校長)。事実、09年度の東大合格実績を見ても、野球部をはじめ、サッカー部、バスケット部などから現役生の合格者が相次いでいる。
山本校長は「高校時代は体力や、感受性を磨くことも重視している。ただ、受験に関しても、できることは可能なかぎり手助けしていきたい。今のような時代に、公立校が頑張る意義は大きい」と強調する。
(週刊東洋経済)
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