広告若手・中堅社員の本音トーク! 華々しい業界も今や昔? タクシー券全面禁止…ヤバいです《広告サバイバル》
E 同じく。給料は変わっていないけれど、もともと残業代とボーナスで稼いでいるところがあったから、厳しいね……と嘆いています。
A 最近は休日勤務禁止、深夜残業も禁止。でも、飲みに行くにもカネがないので、みんなジョギングしたりして、すっかり朝型人間に。何だか健康になってしまった。朝、読書会やったりね(笑)。
E つらいのは不況で広告予算が減っても、私たちの作業量が変わらないことですね。そのうえ、競合が増えていて、つねに全力でいかないといけないのが、キツイ。ルーチンをやりながらコンペの準備をしているので、現場は相当、疲弊してます。
C それに加えてうちは人件費の削減の大号令の下、ここ2~3年、派遣が減ってデスクの人数が極端に少なくなってしまった。昔なら3人でやっていたことを2人でやってます。
A 今は広告の手法が非常に細かくなって、キャンペーンのつながりとか、仕事量はどんどん増えている。やってもやっても、やりきれないですね。
E これまで、うちのような大手は、金額の小さな販促の商談を取りにいくことはなかったのですが、最近は、マスの広告だけじゃなくて、こういう細かい仕事も取りにいく流れが出てきました。
C 販促費はチラシ制作とかPOP制作とか、一つひとつの制作費がすごく細かいから、以前はテレビ局の口座を持つような大手代理店はほとんど手を出さなかった。でも、クライアントの宣伝予算が大幅に削減されると、そうもいっていられない。私もメーカーの営業さんとの会議に出席したり、直接店舗の売り場を見に行ったりしています。