ナニワの底力!不況時にトップシェア企業が掲げる「デュアル作戦」とは?《NEWS@もっと!関西》
デュアル作戦を進めるダイフクだが、課題もある。現場改革の進捗状況が見えてこないのだ。
今年4月に洗車機とボウリングの販売子会社を統合。派遣社員を今年9月末までに約300人削減する計画もある。先述のPDMやSKSの導入も中期的にはコスト削減につながるだろう。ただ、北條正樹社長は「モノづくりの原点に立ち返るために、現場の声を拾う」としているが、それが具体的にどのように実施されているのか会社側は語らない。中期計画で掲げている「生産のセル化による可視化の促進」などについても、その状況が伝わってこない。「100年に1度」とも言われる危機だけに、こういった原価低減活動がどこまで浸透しているのか気になるところだ。
逆境期にダイフクが植えた「成長の種」は、将来花開くか。自動車産業など日本の製造業をその創成期から支えてきた同社だけに、ナニワ企業の底力が試されているともいえる。
(梅咲 恵司=東洋経済オンライン)
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