ナニワの底力!不況時にトップシェア企業が掲げる「デュアル作戦」とは?《NEWS@もっと!関西》


市場開拓と顧客深耕、“攻め”も両建て

デュアル作戦のもうひとつは、攻めの戦略=製品拡販だ。そして、同社はここでも、両建ての作戦=「新市場開拓戦略」と「市場浸透戦略」を敷く。 

新市場開拓戦略の武器となるのが、自動倉庫システム「デュオシス」だ。2台の搬送装置が1つの通路ですれ違い移動できる世界初の搬送システムで(つまり、この製品自体も“デュアル”)、通路を2段重ねにすることで合計4台の装置による荷物の出し入れが可能になる。その能力は毎時2千2百ケースと、従来機種に比べておよそ6倍の処理能力があるという。

 物流センターの出荷場では、配送の逆順でトラックに荷物を運び込む必要などから、人手がかかる。台車を何台も置いて伝票と荷物を睨みながら作業するため、現場は混乱しがちだった。ここに「デュオシス」を設置すれば、コンピュータ管理と超スピードの仕分け作業により、作業効率化と省人化を図ることができる。「デュオシス」は今春、米国の物流会社向けに納入を開始。現在も新しい顧客からの引き合いが多く、「09年度100台の販売目標」と同社の鼻息は荒い。

一方、市場浸透戦略についてはサービス事業の拡充を掲げる。「サービスは安定した収益を得ることができる。また、しっかりとしたメンテナンスをしていれば、リピートオーダーも入ってくる」と谷口常務。受注高の約60%を占める既存顧客をがっちりと囲い込むために、リモート監視サービス「ドレモス」を拡販する。

「ドレモス」は顧客の現場にある装置(搬送システムや自動倉庫など)に監視装置を併設し、そこから送られてくるデータをダイフクの総合サービスセンター(滋賀県)に常駐する専門技術者が24時間体制で監視するサービスである。顧客の装置が稼働停止などのエラーを起こした場合、ダイフクの技術者がすぐさまキャッチし、メールで顧客の設備担当者などに情報を送る。また、顧客装置の稼働時間なども管理しているため、部品寿命などのチェックを同時に行うことで、故障を未然に防ぐことができる。「ドレモス」は既に物流倉庫などへの設置実績が約100件あるが、09年度は新規で100件の上乗せを目指す。

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