NTTドコモが太鼓判を押す東芝製スマートフォンの挑戦
アップルの「アイフォーン」がスマートフォンで圧倒的な存在感を見せつける中、東芝が世界を視野に入れた新端末「T−01A」を発表した。同社主催の端末発表会には通信キャリアのNTTドコモ、搭載OS(ウィンドウズモバイル)のマイクロソフト、CPU(中央演算処理装置)のクアルコムの幹部が出席。東芝製品がドコモのラインナップに加わるのは実に7年ぶり。NTTドコモの永田清人執行役員は「初めて見たとき感銘を受けた。これは勝てると思った」と話す。
スマートフォンは汎用OSを搭載したPCに近い性能を持つ端末だが、一般的な携帯電話と比べると操作時の「サクサク感」に欠ける難点がある。しかしT−01Aはクアルコムが開発した1ギガヘルツのモバイル最速CPU「スナップドラゴン」を搭載し、そうした問題を解消。薄さ約9.9ミリメートルとデザイン面にもこだわった。クアルコムジャパンの山田純会長兼社長は「東芝のエンジニアが米国本社に来て、何カ月もかけてディープに共同開発した。例のないことだ」と語った。
マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長が「グローバル展開をサポートしたい」と期待を寄せるように、東芝はスペインを皮切りに欧州各国での投入を計画。世界で影の薄い日本の端末メーカーだが、スマートフォンが巻き返しのきっかけとなるか。
(撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)
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