説明と違うからすぐに辞めるのは「逃げ」だ 事前の説明と違っていたらどうするべきか

✎ 1〜 ✎ 82 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

したがってK.S.さんとして考慮するべきは、現在の職場およびその仕事内容がご自身の努力や工夫によって、自分の価値観に近いものになるかどうかです。

仕事を開始する以前の説明の段階と現実とのギャップがあった場合の対処法も同様です。

違うからといっていきなりあきらめる、つまり唐突に辞めてしまうようでは残念ながら将来はありません。

それは創意工夫のない「逃げ」でしかなく、理想の職場がどこかにあると信じて転職放浪をしたり、理想の仕事は誰かが与えてくれるものだという甘ったれた思考回路を持つ最初の一歩になりかねません。つまり、嫌なことがあった際の対処法として、「逃げる癖」がついてしまうのです。

確かに逃げることも大切です。過度なストレスをためてまでその場に居続ける必要はまったくありません。

逃げるにも2種類ある

しかし、自分としてできるかぎりのことをした結果として逃げるのと、限界まで挑戦せずに単に逃げるのは、大きな違いがあります。

前者であれば逃げるという同じ行為であったとしても、その逃げからは学びがあるでしょうし、できるかぎりやったという自信もつくはずです。

反対に後者の単なる逃げであれば、いつまでも自分自身に対する嫌悪感と、失敗だけして終わったという徒労感のみが残るでしょう。

人間誰しも失敗することもあります。でも、同じ失敗でも学びのある大人の失敗と単なる失敗には、将来の成長という意味で大きな違いがあります。

ですから、ぜひ、ご自身でできるかぎりのことをしてから、次のアクションを起こしていただきたいと思います。

次ページ考えられることは2点
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事