「夜行列車衰退」は欧州でも起こっている! ドイツが廃止を発表、各国で波紋広がる

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ワルシャワへ向かう夜行列車

2015年3月27日、金曜日の夜にドイツのオーバーハウゼンからワルシャワへ向かう、シティナイトラインの夜行列車に乗車した。3人用個室寝台で同室になったのは、システムエンジニアと、玩具メーカーのセールスマンで、二人ともポーランド人だった。同室になれば、自然と会話に花も咲き、家族のことや仕事のことなど、色々な話をした。

この2人は知り合い同士ではなかったが、いずれも出稼ぎでドイツへ行き、週末には家族の待つポーランドへ戻るのだそうだ。システムエンジニアの彼いわく、勤めているのはポーランドの会社だが、仕事の関係でドイツに身を置かなければならないそうで、一方玩具メーカーのセールスマンも、本社工場は賃金の安いポーランド国内にあるが、主な卸先はドイツなど他のヨーロッパ諸国であり、販売拠点はドイツにあるのだそうだ。

そんな彼らに、何故他の交通機関ではなく、夜行列車なのかと尋ねてみたら、夜行列車が一番ゆっくりでき、時間を有効に使えるからだ、と口を揃えて言った。

「金曜日の夜20時半過ぎに出て、寝台でゆっくり横になり、翌朝目が覚めたら故郷に着いているんだ。戻るときも、日曜日の夜遅くギリギリまで地元で過ごし、翌朝始業開始前には余裕をもって到着できる。飛行機は、金曜日の最終便には間に合わないかもしれないし、月曜日の朝一番のフライトでも始業には間に合わないから、実質的には滞在時間がとても短い。バスは、横にもなれず疲れるだけだからもってのほかだ(笑)」そんな彼らにとって、夜行列車の存在意義は非常に大きい。

プライベートな空間が魅力

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ポーランドの駅に到着したベルリンからの夜行列車。目覚めれば目的地に着いているのが夜行列車の魅力だ

別室のドイツ人にも話を聞いてみた。彼はポーランド人のガールフレンドがいて、彼女と一緒に、これから彼女の故郷へ遊びに行くところだった。彼らの場合は、毎週というわけではないが、年に何回かはこの列車を利用しているとのこと。

「快適だよ。何しろ横になって行けるからね。それに個室なら、彼女とのプライベートな空間を保てるからね!」そう笑いながら話してくれた。

このワルシャワ行きの夜行列車は、他の行き先の列車と連結・解放を繰り返しながら走るため、純粋にワルシャワへ直通する客車は、個室寝台車とクシェットと称する6人部屋の簡易寝台車、それに日本の夜間高速バスと同じような横3列配置のリクライニング座席車の3両だけで、決して多くの需要があるとは言えない状況だが、それでも週末前日の金曜日ともなれば、ほぼ満席になるほどの人気がある。

しかし、この列車もドイツ国内を走るシティナイトラインの一員で、2016年12月には他の列車と運命を共にすることになる。
(筆者取材後、2015年12月の冬ダイヤ改正で運転区間が変更され、現在はケルン始発となっている)

いったい、何が原因となってドイツ鉄道に夜行事業撤退を決意させたのか。もちろん、いくつもの要因があって、最終的に今日の決定へと至った。

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