「北斗星」の機関車は、当初オレンジ色だった

「ブルトレ」を追い続けた写真家の回想

オレンジ色の機関車が客車を牽引しているブルートレイン「北斗星」

冒頭の写真をどう思うかで、あなたの「鉄道ファン力」がわかる。

この写真は上野―札幌間を走るブルートレイン「北斗星」。オレンジ色の機関車DD51が客車を牽引している。北斗星に使われるDD51の車体は青色のはずだと思った人は中級。この写真を見てニヤリとした人は上級だ。

北斗星の運行開始は1988年3月13日。国鉄の分割民営化によりJRが発足(1987年4月1日)した、ほぼ1年後だった。

この写真は北斗星の運行初日に撮影した。だが、その後まもなく北斗星を牽引するDD51はイメージアップのために青く塗り替えられてしまった。オレンジ色の機関車が北斗星を牽引していたのはごく初期にすぎなかった。

なぜ「ブルトレ」と呼ばれるのか

北斗星は3月の定期運行終了後も夏まで臨時列車で運転された。廃止後も相変わらず人気が高い。そこであらためてブルートレインがわが国の鉄道に残した足跡をたどってみよう。

「ブルートレイン」とは寝台特急列車、それもブルーで塗装された客車列車のことをいう。したがって同じ寝台特急「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」などは、本来はブルートレインの仲間には入らない。

ブルートレインの語源は、かつて鉄道ジャーナル誌で活躍した、故竹島紀元編集長が寝台特急の列車追跡シリーズで「青い流れ星 ブルー・トレイン」と冠したのが始まりとされるが、それ以前にフランスでは「Train Bleu」南アフリカでは「The Blue Train」という豪華列車が走っていた。竹島編集長も命名に当たってはこれらの事例を参考としたことであろう。

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