個店主義で急成長する外食チェーン、ダイヤモンドダイニングを支える”チームファンタジー”

個店主義で急成長する外食チェーン、ダイヤモンドダイニングを支える”チームファンタジー”

多店舗展開なのに1店1店がまったく違う業態。そんな「個店主義」を実現する企業がある。

ダイヤモンドダイニング。全76店ある直営店(単体ベース、3月末時点)は、居酒屋からレストラン、ラーメン屋まで、店名やコンセプトがそれぞれ異なる。2002年に設立以来、6期連続の増収増益。09年2月期の営業利益は6・8億円と前期比2・1倍にも達した。

松村厚久社長は「巷にはおいしい料理があふれ返っている。お客さんにわざわざ店へ足を運んでもらうには驚きや楽しさを提供しなければダメ」と言う。

同社は昨年度22店を出店。月に約2店のペースでまったく新しい店を出した計算になる。これを可能にするのが、デザイン、販促、企画、料理担当など6~8人で構成される通称“チームファンタジー”だ。

チームファンタジーは、新店開発に特化するチームではない。各メンバーは通常のルーチンワークを抱える。基本的にエリア別に担当が決まっており、出店ごとにメンバー構成が入れ替わる。

コンセプトの立案から店のオープンまでの期間は、わずか2週間から1カ月。調査のため担当者は1日20軒ほどの繁盛店を渡り歩くこともあるという。ただ通常の業務もあるため、一堂に会する暇はない。細切れの時間を見つけて連絡を取り合い、最終形に持っていく。

松村社長は新店開発の過程において極力、口を出さず、最終段階で店のネーミングなどを企画開発部長の河内哲也氏と共に決定する。河内氏は映画等を通じて、「このシーンを新店の内装に応用できないかなど、常日頃から考えている」という。

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