就職先を見ると、有名大の文系学部に比べて、世界的に有名な日本のメーカーや商社などへの就職者が多いのが特徴だ。メガバンクなど銀行が少ない。これは、留学して海外に滞在すると、邦銀の存在感があまりにも小さいのに対して、日本の製造業の技術力が高く評価されていることを実感するからかもしれない。授業はすべて英語だ。一定レベル以上の英語力がないと、入学後苦労する可能性はある。
女子大トップは昭和女子大学
7位に入ったのが昭和女子大学。女子大トップで、昨年の14位から躍進した。昭和女子大は実就職率が卒業生1000人以上の大学で5年連続女子大トップの実績だ。
20社、30社と落ちて、就活を夏休み前にやめてしまう学生もいるが、そういった学生に電話やメールで連絡を取り後期が始まる頃から、もう一度、就活を始めるように話をするという。前半に就活を失敗した理由をアドバイスし、企業を紹介しながら一から出直しの就活を始めさせ、その積み重ねが就職率の高さにつながっている。
就職もキャリアセンターだけが頑張るのでは限界がある。教員も協力しないことには、就職率はなかなか上がっていかない。そういった連携もうまくとれているといえよう。
面倒見がよいというと、どうしても小規模な大学を思い浮かべがちだが、大手の大学も5位に明治大学、6位に立命館大学などが入っている。さらに、トップの金沢工業大が石川県にあるように、地方の大学の評価も高く工業系の大学も多いのが特徴だ。
たとえば四国トップは9位の高知工科大学、九州で見るとトップは14位の九州工業大学で、次に17位の福岡工業大学が続く。地方の工業系大学の面倒見のよさが際立つ。
大学全入時代の到来が間近になってきた。定員割れを起こしている大学も多い。入りやすい大学が増えれば、逆に大学選びが難しくなってくる。面倒見がよい大学を大学選びの一つの基準として活用してはどうだろうか。
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