究極の幸せを手にしたいのなら「森」を作れ

「自分が残せるもの」と向き合ってほしい

私たちの助けを求める「声」はやむことはないし、それを無視することはできない。自分が動けば救われるかもしれない「命」のために自らを投げ出すことが、自分にとっての使命なのだと信じられなければ、とても続かない。小さなエゴやこだわりに振り回されてしまったら、ミッション遂行の軸もずれてしまう。日々自分を切磋琢磨し続けることは、自分のためであり、私たちを待つ「誰か」のためである。

「自分事」という軸以外の大切なもの

あなたが、今取り組んでいること、挑戦しようとしていることは、あなたにとっては個人的なものかもしれない。しかし視野をぐっと広げ「次の世代に、自分は今何を残すことができるだろう」ということを考えながら生き方を選択する時、私たちの人生は有限なものから永遠なるものへと変容するのだと、私は信じている。

努力を要し、つらく困難なチャレンジの渦中で、不安におびえ、悩み苦しむことはあるだろう。しかしどんな状況に自分があっても、自分に向けられがちなフォーカスを「少しだけ」大きなスケールで考えることができるようになれば、あなたは自分や自分の周囲のことだけに頭を悩まさず、いつでも希望の「明日」へと気持ちを向かわせることができるのではないだろうか。

あなたが努力していることは、少なからず「森」を作る作業なのだ。人は一人で生きているわけではない。あなたの行動、言動、意思決定は、すべて「誰か」とつながっている。いろいろな悩み、苦しみ、仲間やわかり合えない人との関係――よいことも悪いことも全部ただ「受け止める」ことを意識し、それらにつながる「誰か」存在を意識しよう。

結局私たちがいたずらに悩んでしまう多くの原因は、人生の困難や逆境を「自分事」としてフォーカスしている証拠と言える。乗り越えねばならない困難に立ち向かえず、心が折れそうになってしまうのも、「傷つきたくない」、「これ以上失敗したくない」、「逃げてしまいたい」という具合に、「私心」が思いの軸になってしまっているのが理由でもある。小さな自分の世界に閉じこもり、そこだけの競争や価値観に振り回されたのでは、あなたは森を作るどころかそれを見ることもできないだろう。そんなものは、あなたの人生の調和や秩序を乱すだけだ。

俯瞰から物事を眺める時、あなたの悩みはおそらく異なる表情を見せ始めるだろう。悩みを持ちたいと思う人は少ないだろうし、逆境や困難を好んで歓迎する人は少ないに違いないが、そうしたマイナスのことであっても、その事柄に価値を見いだす姿勢は重要である。

人としての究極の幸せは、自分とつながる「誰か」と深くつながりながら、自分を作り上げる居場所を見つけることなのだろう。あなたは自分の人生において、どんな「森」を作りたいだろうか?

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