イラン制裁解除で微妙になるサウジの立場

地域における唯一の大国ではなくなった

 1月17日、欧米による制裁が解除されたことで、イランが「のけ者」状態から地域的大国へと変身し、米国と新たな関係に入ったことが裏付けられた。写真はイラン国旗。ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部前で15日撮影(2016年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ベイルート 17日 ロイター] - 欧米による制裁が解除されたことで、イランが「のけ者」状態から地域的大国へと変身し、米国と新たな関係に入ったことが裏付けられた。これによって割を食う可能性があるのは、アラブ世界で米国の最も重要な同盟国であるサウジアラビアだ。

世界と主要国と核開発をめぐる合意に達し、16日の制裁解除を経て国際政治の表舞台へと踊り出たことで、イランは中東における陰の実力者として遠慮なく振る舞えるようになった。敵も味方も、イランの新たな姿に慣れていかなければならない。

今月、イラン領海に入り込んで拿捕(だほ)された米海軍の哨戒艇2隻の乗員が迅速に解放されたことは、数十年にわたり続いた西側との対立を越えて、新たな関係の時代が始まったことを印象付けた。

1979年の革命でシーア派ムスリムの聖職者が権力を握った後のイランでは、このような事件で手中に収めた人質を利用して、対立する西側諸国からの妥協を引き出す場面がよく見られた。

革命初期のイランは、テヘランの米国大使館で捕らえた52人の人質を444日間にわたって拘束。この事件と並行して、レバノンでは西側諸国の大使館や駐留部隊に対するイランの支援を受けた自爆攻撃、航空機のハイジャック、在留西側国民の誘拐・人質事件が相次いだ。

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