日本人が知らない海外の大炎上事件トップ5 ウォルマートのケーキは何がマズかったのか

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「クリスマスに強迫観念を持っている」とでも訳せばいいだろうか。OCDの理解はなかなか進まないが、もちろん周囲がサポートすべき疾患の一種ではある。それを馬鹿にされたと感じたひと(当事者やその家族、恋人など)が多かった。それでもターゲットは、このOCDセーターについて特に販売停止は行わなかった。

「表現の自由」、許容範囲はどこまで?

【第3位】硫黄島の戦いをちゃかしたアンダーアーマー

戦後70年を迎えてもなお、先の大戦の傷は癒えない。いわゆる戦勝国であっても多くの犠牲者を出しているし、敗戦国であればなおさらだ。すくなくとも戦争の悲惨さは次世代にも伝えていくべきだろう。

アンダーアーマーが発表したTシャツは硫黄島をモチーフにしたものだった。これも見ていただいたほうが早いだろう。「Under Armour Iwo Jima t-shirt」とでも検索いただければ見られる。これは硫黄島で有名な写真――、アメリカ兵が星条旗をかかげるシーン――のパロディだ。同社は兵士ならぬバスケットボールプレイヤーに、バスケットボールのポールを立ちあげるさまを重ねてみせた。

非常に微妙なTシャツだ、と私は思う。ソーシャルメディアの反応を見ると、米国内の退役軍人たちもよい思いをしなかったようだ。軍が見下されているように感じる向きもあった。この件で批判が集中したアンダーアーマーはただちに謝罪し、硫黄島Tシャツはサイトから購入できなくなった。そして、なぜこの事件は日本で報じられなかったのだろうか。

なお、類似の炎上事件もあった。それはパシフィック・サンウェアのTシャツだ。黒地にアメリカの国旗である星条旗を黒く塗りつぶし、さらに上下を反転させたのだ。よりによって戦没将兵追悼記念日(5月の最終月曜日)に発売した。想像に難くなく、おなじく国民、とくに退役軍人の怒りを買った。なお、同社もただちに販売中止を決めている。これも「PacSun Memorial Day T-shirt」と検索すれば概要はわかる。

【第2位】ビールはレイプを推奨するのか

ビール「バドライト」のラベルも騒がせた。これも「Bud Light bottle The perfect beer」などで検索いただきたい。ラベルに書かれた文章が問題となったのだ。そのまま引用すると、“The perfect beer for removing 'no' from your vocabulary for the night.”。「あなたの夜の辞書から“NO”をなくすための完璧なビール」とでも訳せばいいだろうか。

デートレイプという言葉がある。デートをしてそのまま性行為に移行してしまう、しかも、意図しない形で、といった意味だ。レイプは見知らぬ男性からいきなり襲われるのではなく、知り合いの男性からのケースが多いと語る論者もいる。

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