Facebookの「キャンバス広告」の秘密とは? 約3分の滞在時間を獲得したテスト事例

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同社によると、この「キャンバス広告」を閲覧したユーザーの50%が、最後までスクロールさせたという。また、この広告の平均滞在時間は、135秒から174秒の間であったそうだ。

「スマートフォンで広告コンテンツにのめり込む体験ができるようになった。クルーズ旅行プランをデジタルな形で構築できる」と、担当エージェンシーであるアーノルド・ワールドワイド(Arnold Worldwide)のソーシャルコンテンツシステム担当アソシエートディレクター、ステファニー・パーカー氏は話している。

「キャンバス広告」はローンチしたばかりのため、ユーザーの興味を惹けたというところもあるだろう。だが、カーニバル・クルーズは、オーディエンスの規模こそ小さいものの、ターゲットとしている数千人に訴求できたとしている。

ちなみにウェンディーズの「キャンバス広告」も、カーニバル・クルーズとほぼ同様のエンゲージ結果だったとしている。広告をクリックした人が最後まで閲覧した割合は39%、平均視聴時間は65秒だったという。

「『キャンバス広告』は、あらゆる資産に脚光を浴びせる絶対的な華やかさがある」と、デジタルエージェンシーのVMLのソーシャルチャンネル担当ディレクターを務めるクリスティン・ジョーダン氏(ウェンディーズ担当)。

なお、実施価格はカーニバル・クルーズによると、ほかのFacebookキャンペーンと同額だったという。「我々は少ないコストでコンテンツを消費してくれる人を得られた。ほかの広告以上の結果だ」(同社)。

売り上げへの貢献は未知数

Facebookは「キャンバス広告」のテスト結果を公式発表していない。また、ウェンディーズとカーニバル・クルーズも、エンゲージメントの開始段階の数字は明かしているが、実際のセールスへの効果については触れていない。

「『キャンバス広告』は、これまで不可能とされていた、モバイルのユーザーに没入的な体験を提供できる。初期時点のパートナーによるクリエイティブな実践は、非常に没入を誘う広告となった。テストを拡大するにつれ、いかにキャンバス広告を活用してもらえるか楽しみだ」と、Facebookのプロダクトマネジャー、ザック・ヘンドリン氏は、声明のなかで語る。

Garett Sloane(原文 / 訳:南如水)

※[日本版]編集部で加筆・編集した。

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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