実録漫画を描くようになったきっかけとは…
清野とおるさん(39歳)は実際にあった出来事を題材にした漫画を描く漫画家だ。
代表作『東京都北区赤羽』シリーズは、清野さんが住んでいる赤羽で、実際に出会った強烈な個性を持つ人たちとの交遊が描かれる。
黎明期のウェブマガジンで地味に始まった漫画だったが、すぐに話題になった。
漫画の人気はもちろん、赤羽の知名度や人気をグッと引き上げた。
そして、2015年には『山田孝之の東京都北区赤羽』としてテレビドラマ化された。
2008年から続いてきた『東京都北区赤羽』シリーズだったが、2019年10月に発売された『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』の6巻をもって完結した。
そして同日に『まあどうせいつか死ぬし ~清野とおる不条理ギャグ短編集~』(小学館クリエイティブ単行本) という作品集も発売された。
実はこちらは実録漫画ではなく、フィクションの漫画だ。
そしてこの取材を終えた後に思いもかけないニュースが入ってきた。清野さんがタレントの壇蜜さんと11月22日に結婚。都内の区役所に婚姻届を提出したのだ。妖艶な雰囲気をまとい、世の中年男性が憧れる存在を射止めた男として、清野さんへの注目が集まっている。
実は清野さんは『東京都北区赤羽』を描き始める前は、フィクションのギャグ漫画を描いていた。
この単行本に収録された漫画は、清野さんが誰からも認められない、漫画家として最もつらい時期に描かれた作品だという。
清野さんはどのような道を経て漫画家になったのか? そして現在の実録漫画のスタイルにたどり着いたのか?
清野さんが、新人時代に編集者と打ち合わせをしてつらい思いをしたという、神保町の喫茶店で話を聞いた。
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