仕事のできない人はPDCAがわかっていない

トヨタで学んだ男が説くカイゼン術の超基本

ご存じの人も多いかもしれませんが、PDCAサイクルとはPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務をどんどん改善していく手法です。拙著『まんがで身につくPDCA』(あさ出版)で詳しく解説していますが、筆者はこのPDCAを意識して回し続けたおかげで、ミスをすることが極端に減り、たとえミスをしたとしても、きちんと「検証」して次の成果につなげることができました。ミスを予防するだけではなく、人を成長させ成果を最大化できるのも特徴です。

「なんだ。今さらPDCAか」と思われるかも知れませんが、実際にしっかりとPDCAを回せているビジネスパーソンがどれだけいるのでしょうか。私がこれまで携わった企業においても、「PDCAくらい知っているよ」と言いながら行動に移せていないビジネスパーソンが大多数を占めていました。

ここでは、正しいPDCAサイクルを回し、ミスを減らして大きく成長するためのポイントをお伝えしていきましょう。

無計画ならまず「P」、残業が多いなら「D」

どんな業種のどんな人にも有効な「PDCAサイクル」ですが、立場や置かれている状況によっても、重点を置くべきポイントは少し変わってきます。

『まんがで身につくPDCA』(原マサヒコ著、あさ出版)。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

まず「Plan=計画」です。「1年の計は元旦にあり」と言いますが、ビジネスにおいて計画は必須です。計画のないところに結果は出せないものですが、実際にはしっかりとした計画を立てずにプロジェクトを進めているケースも散見されます。結果にコミットするためにも目標設定は重要ですが、プロジェクトに携わるメンバーの「指針」にもなりますので、しっかりとした計画を立てましょう。

また、「毎日頑張っているのに終わらない」「どうにも集中力が続かない」といった場合には「Do=実行」のクオリティに問題があるかもしれません。一口に「Do」と言っても、ただ動けばいいというものではありません。高いパフォーマンスを発揮するための行動を意識しなければならないのです。

トヨタの現場において残業とは、単に「仕事が遅いヤツ」と見られる原因になっています。残業になったときは、恥ずかしい思いをしたものでした。しかし、日本のサラリーマンはどうにも「残業ありき」で動いてしまう習性があるように思います。

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