忙しい朝においしいコーヒーを飲む最新兵器 その場で豆を挽くのがいちばん

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ただ、コーヒー豆は、焙煎して最適な風味を醸し出す状態を迎えてから、どんどんその風味を失っていく。特に、豆を挽いてしまうと、真空パックを空けた瞬間の、あのなんとも豊かな香りを最高点に、あとは劣化していく一方だ。

できれば、その日の朝に飲むコーヒーを、その場で挽いて楽しむのが最適なのだ。NC-A56-Kは、そんなニーズを叶えてくれる。しかも、挽いたそばからペーパーフィルターに直接落ち、ミルの洗浄までドリップの最中に済ませてくれる。

独立型のミルの場合、ミルからフィルターへ移し変えなければならない。とにかく、ワンタッチでドリップを済ませてくれる点は、「忙しい朝」という条件で、必須の条件といえる。

NC-A56-Kでは、コーヒーの風味をコントロールする4パターンが用意されている。

まずミルの調整。小さなパーツをミルに付け替えれば簡単に変更できる仕組みとなっており、粗挽き・中細挽きを変更できる。たとえば、スペシャルティコーヒーを淹れるのであれば、粗挽きを、普通のドリップやアイスコーヒーを淹れる場合は中細挽きを、と豆に応じてミルを使い分けてもいいだろう。

また、コーヒーの淹れ方も、マイルド・リッチを調整することができる。こちらも、たとえばミルを粗挽きで使う場合はリッチ、中細挽きのミルとはマイルドを組み合わせる、といった使い分けが可能だ。さらに、サーバーのフタを調整すると、ストレートとソフトと口当たりを調整できる。

豆や好みに応じて、最適な組み合わせを見つけて選んでみるといいのではないだろうか。

朝のおいしい習慣に

Panasonic NC-A56-Kは、豆を毎朝挽いて風味を逃さずドリップができる、おいしい習慣を作り出してくれる1台だった。ミルの手入れも簡単で、豆もセットしたペーパーフィルターをそのまま捨てて、各パーツを洗ってしまえばよく、ミル付きではないコーヒーメーカーと差ほど手間も変わらない。

沸騰式であるため仕方ないかもしれないが、ドリップの温度が高い点は、NC-A56-Kに限らず、コーヒーメーカーの課題と言えるかもしれない。また、筆者も1度やってしまったのだが、ペーパーフィルターをセットし忘れてしまうと、ドリップ穴に粉が詰まってしまい、あふれてしまう。使い始めたばかりの頃は、ぜひ注意をしていただければと思う。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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