緻密なマシンが「コーヒーの味わい」を変える 米国生まれのシンプルな抽出機の実力とは?
日本のカフェ業界に、またひとつ新しい旋風が巻き起こりそうだ。仕掛け役は、なんとモーターのメーカーとして40年以上の歴史を持つツカサ電工。アメリカ・サンフランシスコの企業と手を組み、今までにない発想の業務用コーヒーマシン「ブロッサム・ワン・ブルワー」(以下、ブロッサム・ワン)の製造・販売を行う。発売予定日は12月15日だ。
なぜ、まったく畑違いと言える異業種から参入することになったのか、その経緯も含めて興味深い。
明らかに感じる味の違い、その理由は?
9月10日に行われた記者会見では、まずはマシンの性能を論より証拠で示そうということで、コーヒーの試飲会から始まった。2台並んだブロッサム・ワンで、同時に淹れたコーヒーを飲み比べてみた。すると、素人の舌にも明らかな違いがあった。一方のほうが、苦み・酸味がより強く、コーヒーとしての味わいが濃く感じられたのだ。
この違いはどこから生じるのだろうか。実は、2台のマシンは、その設定温度に差があった。88.5℃と87℃、たった1.5℃の差ではあるが、温度の高いほうが、より豆の味わいを引き出し、結果的に強い味のコーヒーを抽出することができたというわけだ。
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