ソニーの例を見ると、リクルート上場に踏み切れなかった

江副浩正・リクルート創業者インタビュー

--今はどのような活動を?

江副財団を通じてコンサートやオペラ公演を主催したりしています。15歳から始めたスキーは今も続けており、冬は私が建設した岩手県の安比高原スキー場に滞在しています。春秋は友人とのゴルフ、あとはダンスや囲碁、読書を楽しんでいるといったところです。

■コラム■絶頂と転落の起業家、何が原動力だったのか

「本来、そんなコンプレックスは、まったく持つ必要のないものだった」──。

1980年代後半、1兆円企業を目指し、爆走していた江副氏。OBの藤原和博氏は著書『リクルートの軌跡』で当時の江副氏をそう評した。財界本流に対し、新興勢力の江副氏が、“すき間産業”であることで感じた劣等感。そうした思いが、不動産や通信事業にのめり込ませたのではないか、と。

当の江副氏はリクルート事件から数年後、持ち株をダイエーに譲り、影響力を失った。一方、入れ替わるかのように、同社出身者は今も各界で活躍中だ。わが子同様だったリクルートは、莫大な借金を返して再起し、晴れて上場を迎えようとしている。

希代の起業家だった江副氏を突き動かしていた強烈なエネルギー。それこそ現代の日本人がなくした“何か”だったのか。

えぞえ・ひろまさ
江副財団代表理事。1936年生まれ、大阪府出身。東京大学教育学部在学中から大学新聞の求人広告営業を手掛け、60年に大学新聞広告社(現リクルート)を創業。88年に退社した後はオペラ公演等を主催。<江副氏写真は2009年、撮影:今祥雄>

※週刊東洋経済8月25日号「リクルートの正体」は全国大型書店、またはamazon等にて好評発売中

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