「ゾゾタウン」がフリマアプリに電撃参戦 独自の経済圏でライバルに勝てるのか

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サービスの連携をスムーズに行う目的もあって、今回、ゾゾフリマのサービス設計に取り入れたのが、商品情報を整理して統合的に扱う「カタログ化」だ。一般的に、フリマアプリやネットオークションなどの個人間取引のサービスでは、同じ商品であっても、商品情報の詳しさなどが出品者ごとに異なり、出品された商品の細かい分類や情報整理が困難になっている。

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ZOZOフリマの画面。既存サービスと連携させていく考えだ

ゾゾフリマの場合は、ゾゾタウンの販売品目など約10年分のデータを活用することで、カタログ化を実現した。ユーザーは商品を出品する際に、ゾゾタウンで過去に販売された商品の画像やブランド情報などをデータベースから探して利用することができる。

ゾゾタウンやウェアのユーザーIDとゾゾフリマを連携すれば、出品時に自身が過去に購入した商品の画像を簡単に使うこともできる。さらに、販売価格を入れる際に、売れやすい価格も自動的に表示されるので、適正な値付けの判断が難しいと感じた場合には、推奨価格でそのまま出品することもできる。

カタログ化によるデータ活用は、スタートトゥデイが古着を買取り、販売する古着事業の「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」との連携でも役立っている。

ゾゾフリマに出品され、一定の期間売れなかった商品について、過去のデータに基づく適正価格で出品したユーザーから買い取る「買取りサービス」を試験的に始めている。ゾゾユーズドの売れ筋商品の在庫を安定的に確保する狙いがあり、今後、人気ブランドを主な対象にして、早期に本格展開へと移行する方針だ。

サービス連携で「経済圏」を作れるか

さらに、ゾゾタウンと並ぶ中核サービスであるウェアも近く、ゾゾフリマと本格的な連携を始める見通しだ。現在は、ウェアのコーディネイトに使われている商品をクリックすると、ゾゾタウンなどECサイトにつながる機能が備わっている。

今後は、コーディネイト画面に「売る」ボタンなどを設けて、ウェアからフリマアプリに送客できるようにする方針だ。ウェアにはファンの多い人気ユーザーもいるため、ウェアのユーザー同士がゾゾフリマで活発に売買をするように後押しする。プライバシ―を守りたい場合には、互いの住所や氏名を知らせずに匿名で取引できる有料サービスも利用できる。

このように、先行するフリマアプリと大きく異なるサービス設計は、同時に懸念材料でもある。ゾゾタウンのデータベースと紐づけたことで、ユーザーは出品する商品を撮影せずに、新品の画像だけを使って出品することもできる。傷みの程度などについて、取引相手との間で認識がずれていれば、トラブルが多発する恐れもあるだろう。

スタートトゥデイは2015年4月にフリマアプリへの参入を発表し、2015年度の目標取扱高を35億円とした。「少し投入が遅れたのは事実だが、取扱高の目標は据え置いている」(光本CEO)。先行サービスに追いつくためのスタートダッシュを決められるのか。

山田 泰弘 東洋経済 記者

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やまだ やすひろ / Yasuhiro Yamada

新聞社の支局と経済、文化、社会部勤務を経て、2014年に東洋経済新報社入社。IT・Web関連業界を担当後、2016年10月に東洋経済オンライン編集部、2017年10月から会社四季報オンライン編集部。デジタル時代におけるメディアの変容と今後のあり方に関心がある。アメリカ文学、ブラジル音楽などを愛好

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