急成長IT企業のキーパーソンたちが語る、組織マネジメントの秘訣

インフィニティ・ベンチャーズ・サミット

 

 

こういうふうに透明感がすっごい高いから、仕事してないとすぐわかるんですよ。そういう正しい意味での緊張感というのがあって、それがやっぱり作用しているっていう気がします。

真田 ヤフーさんでは、ビリヤード台とかロッククライミングの壁とか、対抗して、よし、じゃあうちもやってやるとか思わないですか?

川邊 いや、かっこいいですけどね。だけど、やらないですよね。

徳生 そうなんです。使わないんですよ、皆さん。本当、来ていただくとわかります。昼間はだいたい誰も使ってないんですよ。

真田 やっぱり昼間はやってないんだ。

徳生 自分のミッションが明らかになってるから、こいつ仕事してるのかというふうになって、そこ言い忘れたんですけれども。カラオケとか金曜が多いね。7時ぐらいになるとなんかバンドやってるやつとかいますけども。平日ほとんど、というか僕使われてるの見たことないです。

だから、あるんだけども、皆わきまえて使ってるし、仕事してるのがお互いやっぱり見えますからね……。

川邊 ソフトバンクの汐留のオフィスにはなんかサッカーゲームみたいなのがありましたけど、誰もやってるのは見たことないですよね。

■社内にバーを作った会社は潰れる?

猪子 ポーズですよね。アホですよね(一同笑い)。仕事するためにあるのに、なんかオフィスにバー作ったり、カラオケルーム作ったり、サッカーゲーム置いたりするのってアホだと思うんだよね。

だってオフィスって仕事するためにあるのに、なんか俺、なんかおしゃれでしょ? みたいな感じで、ああいうのいちばんなんかおぞましい。

川邊 おぞましい! 外向けのスタイルじゃない(一同笑う)。

猪子 砂漠の中にオフィスがあったらさ、遊びに行くところないけどさ。みんな東京にあるのにさ。

川邊 そうそうそう。

猪子 隣にさ、別にもっといいバーあるしさ(一同笑う)。仕事していればその……他の人が仕事してるかもしれないのにさ、飲んだりできないですよね。

真田 まあオフィスにバーを作った会社はわりと潰れていますよね。

川邊 そうですね。あと映画館とかね。まあ外向けのスタイルですよね。

真田 まあ、何ていうんですかね、採用のウェブページにこう写真を載せたりすると、なんか学生とかよくわからないけど、なんかオシャレとか思うっていう、そういう効果を狙ってる側面はあるんですよね?

川邊 そうそう、あと、猪子が言ったとおり、あれシリコンバレーは何もないから、そん中に遊ぶところがあったら、それは便利だと思うんですよ。

猪子 いや、シリコンバレーって、だってもう……まあ街にあるのと、アメリカの広大なところにキャンパスの形で作るのは全然概念が違って。

川邊 今、同じことを言ったからね(一同笑い)。いや、東京はね、毒がいろんなところにいっぱいあるから、毒があるほうに行きたいもんね。そんな社内の健全な空間のバーとかじゃなくて。

真田 会社の人とばっかり遊んでもしょうがないですね。

川邊 そうそうそう。そういうことですよ。

真田 それはそう思いますねと。それよりね。グーグルの全社ミーティングちょっと興味持ったんですけども。えーっと、今も毎週やってるんですか?

徳生 やってます。

真田 その規模で毎週そういうことやってる会社って、あんまり見たことが多分ないと思うんですけど、それはどういう効果があるんですか?

徳生 それは多分、真田さんの次の質問と絡むと思うんですけども。創業者が1時間のミーティングで最初の30分は、いろんな、たとえば政治の話とかするんです。創業者の価値観を全社員に伝える。それが毎週あるという企業の3万2000人の会社は、多分世界中見てもないと思うんですよ。

だから、うちがフラットだ……スケールするって言いますけども、価値観をそういう、どんな層にでも社員全員に伝える機会を作ってる。社長だけが話すだけではなくて、たとえば、ねえ、「Gプラス」(Google+、グーグルの情報共有サービス)出したら、仕組みを説明するとか、そういうところの説明義務を怠らないで、毎週1時間そういう機会を作って、残りの30分は質疑応答に割いています。

真田 なるほど。これ大きな課題として、急成長する会社というのは、こう急成長に伴って社員数が爆発していって、でもう最近入ったばっかりの社員っていう数のほうがどんどん多くなってという事態が、一時期起こるわけですよね。

そうすると、なんかビジョンや考え方がばらばらになっていったり、あるいは求心力がなくなっていったり、あるいは最初の頃持っていたベンチャースピリッツみたいなのが薄れて、安全圏なことをやろうとしたりみたいなことが、まあいろいろ起こると思うんですけども。

そういう、ビジョンを1つにまとめるために、まあ今のようなことっていうのがあると思うんですけど。

■ベンチャー精神を忘れないための作法

50年続いてらっしゃるリクルートさんは、なんかそういう、なんかずっと一貫して一本同じところがあったり、50年前と変わってないようなところもあるんじゃないんですか? そういうビジョンとか考え方とか価値観を共有するために何か工夫されてることって、なんかあるんですか?

出木場 それ考えたんですけれども、意外と地味なんですが、あの『かもめ』っていう社内報がありまして、これのユニークなところがですね。

真田 それは紙ですか?

出木場 紙です。紙なんですが、リクルートを卒業したOBの方々にもなんか全員送って。

真田 今も?

出木場 いるみたいなんですよ。

真田 ちなみに今社員5000人ぐらいでしたっけ?

 

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • ブックス・レビュー
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
台湾と中国のデジタルは違う<br>唐鳳・台湾デジタル大臣に聞く

台湾を代表する天才プログラマーの名声を得て15歳で起業した唐鳳氏。「デジタル民主主義」「開かれた政府」を体現した38歳の若き大臣が、これまでの実績、日本や中国との比較、IT教育やITの未来などについて胸の内を語りました。