東洋経済CSRデータの詳細分析で判明!「女性が活躍する企業」はここが違う《第1回》 ほとんど進んでいない女性従業員の役職登用

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 さらに、女性の管理職登用について、より積極的な企業の状況を確認するため、図表4では各指標の上位4分の1に該当する企業に絞った。その結果、女性管理職者比率は、金融(10.5%)、非製造(6.7%)といった業種で高いが、女性部長職比率や女性役員比率では、高くても2%程度であり、女性執行役員比率にいたっては0.0%である。

わが国の企業における女性従業員の活躍状況は、「役職者への登用」という点では、金融や非製造の一部の企業を除けば、いずれの業種においてもほとんど(あるいはまったく)進展していないのが実情といえるだろう。 


 杉浦康之(すぎうら・やすゆき)
日興フィナンシャル・インテリジェンス株式会社 社会システム研究所CSR調査室アナリスト。東京理科大学理学部応用数学科(現数理情報科学科)を卒業後、2001年日興證券(現SMBC日興証券)入社、同年日興リサーチセンター(現日興フィナンシャル・インテリジェンス)出向。10年一橋大学大学院国際企業戦略研究科金融戦略・経営財務コース修了(MBA)。現在は、ESGの情報を用いた定量分析や、企業のCSR報告書等での情報開示に関する支援などに従事。著作に週刊東洋経済臨時増刊環境・CSR2008「環境投資は生産性を高めるか」(東洋経済新報社)など。

 

写真はイメージです。本文とは関係ありません

 

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