「イケアは日本で苦戦してはいない」 イケア日本法人のミカエル・パルムクイスト社長に聞く
最も大事なのは、既存のストアに来ている日々のお客様。その満足度を高めていかないといけないし、まだまだできていないことがいっぱいある。そのための地固めが大事になってくると思う。
--イケアジャパンの社長に就任して1年半経ちますが、これまで力を入れてきたことは何でしょう。
フォーカスしてきたのは、ロングターム(長期)でイケアのブランドを日本に根付かせていくことだ。
人材育成、顧客優先、社会的責任がキーワード
そのために大事なことが3つある。1つは人材の育成だ。コワーカーの理解をより深めたり、コミットメントしていくことに貢献するべきだと思っている。従業員一人ひとりにイケアの考え方を持ってもらうために、対話、教育をしている。
2つ目は日本のお客様のためになること。具体的には店のつくり方だ。お客様には毎日来て、インスピレーションをつねに持ち続けてもらいたい。そのために、改装をしていく。今年12月に港北店(神奈川)の改装を予定している。
最後の1つは、環境対応など社会的責任をしっかり果たす企業であるということを体現し、日本のお客様に理解してもらうことだ。今は東日本大震災の支援として、子供を明るい未来にするためのプロジェクトを進めている。環境に対しては、太陽光パネルや地中熱利用設備の導入といった投資を行っていこうと思っている。
忘れないようにしているのは、「輝かしい未来へやるべきことはまだまだある」ということだ。