外国人に超人気の「はとバス」ツアーとは? バスに乗らず「歩く」珍コースも登場!

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外国人観光客となると、外国語での対応が必要になる。そのために、はとバスは通訳案内士の資格を持った通訳ガイドを採用している。英語圏の旅行者と中国語圏の旅行者は、通訳ガイドが案内している。

また、英語を話す通訳ガイドが案内するコースの中には、韓国語・中国語・スペイン語・日本語の自動ガイドナビシステムをヘッドホンで聞くことのできるものもある。

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多言語での音声ガイドが聞ける自動ガイドシステムも採用している(写真提供:はとバス)

ほかにも、日本人観光客向けの2階建てオープンバス「'O Sora mio」(天井がオープンになっている)でも、日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・タイ語・インドネシア語のGPSによる8カ国語の自動ガイドシステムを採用している。

このGPS案内システムのコースは現在3つ。今後、コースを増やしていく意向だ。

ちなみにこのオープンバスは、言葉がわからなくても視覚的にわかるため、日本人向けの運行でも外国人が参加しやすくなっているという。

中国人の人気は東京より「富士山」

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もっとも人気のツアーの中には遊覧船でのクルージングも(写真提供:はとバス)

英語によるツアーは、東京観光を中心としたものが多く、毎日運行される「定期観光バス」がメインとなっている。一方、中国語によるツアーは、催行日が決まっている「募集型企画旅行」がメインであり、しかも東京観光より富士山や箱根をめぐるツアーが中心となっている。

はとバスによると「中国人は富士山に大変な関心を持っており、富士山関連のコースへの要望が強い」とのことだ。「中国の人は東京の情報を持っているため、東京よりも富士山に関心が高く、登らないとしても実物を見てみたいという思いは強い」ようだ。

中国語のツアーは、2005年ころから始まった。当時は都内観光、それも定番のものをメインにしていたが、要望を取り入れ、富士山への関心の高まりというトレンドに乗り、現在のように富士山周辺のコースが中心となっていった。なお、英語のコースは、1950年代から行っているという。

ちなみに、現在のパンフレットを見ると、英語のコースでは「新世紀エヴァンゲリオン」についてのコースがあり、中国語のコースでは「ワンピース」についてのコースがある。

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