テレ東「路線バスの旅」は海外でもガチなのか あの人気企画が台湾に進出、しかも映画化!

拡大
縮小
台湾でのバス旅に挑む太川陽介さん(左)と蛭子能収さん ©2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会
テレビ東京の人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」。太川陽介さん、蛭子能収さん、そして「マドンナ」とよばれる女性ゲストの3人が、バスを乗り継ぎ、3泊4日以内で目的地への到達を目指すという番組だ。
テレビでは2007年の第1弾以来、これまでに21回にわたって路線バス旅が繰り広げられてきた。その人気番組が2016年2月、なんと映画化されることになった。しかも舞台は台湾だ。
「移動は路線バスのみ、目的地へのルートは自分たちで決める」という基本ルールは海外でも変わらない。言葉はどこまで通じたのか。ホテルや食事はどうしたのか。「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」のプロデューサーを務める、テレビ東京の五箇公貴氏に話を聞いた。

狙うは「3匹目のドジョウ」

――映画化の経緯は?

いろいろなテレビ局が自局の番組を映画化していますよね。当社も「モテキ」とか「LOVE まさお君が行く!」などの劇映画を作っています。日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「舟を編む」という映画もあります。

映画化には収益性をつねに求められるのですが、こういう予算総額が億単位の映画への出資はリスクを伴います。賞を取れるような映画を作りながら、一方で小規模の上映で予算をかけずに手堅く黒字を出せるラインというのも増やしていきたい。

そこでまず始めたのが、「ゴッドタン」という深夜番組の1コーナー「キス我慢選手権」を「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」として2013年に映画化しました。20数館で上映して、興行収入は7000万円くらい。2次利用も含めると事業は大成功でした。これで手堅く回していくというラインが1つできた。翌年には続編を作って、これも同じくらいの興行収入でした。

次ページどんな映画に仕上がったのか
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT