外国人に超人気の「はとバス」ツアーとは? バスに乗らず「歩く」珍コースも登場!

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日本人向けのはとバスコースにはないが、外国人向けに設定されているのが、「ウォーキングツアー」だ。「バスに乗らなくてもできるツアーを」ということで、実験的に行っているという。

「いい内容であれば、バスを使わなくてもいい」という考えから設定した。外国人にとっては日本の複雑な鉄道網、とくに地下鉄網を体験してもらうことも観光であるという考えからの発想だ。

ウォーキングツアーでは、江戸東京博物館や築地場外市場をまわる「江戸・東京ウォーキング」、浅草や合羽橋をまわる「下町体験ウォーキング」から、日本の「萌え文化」の象徴である秋葉原のメイドカフェに行く「メイドカフェ&足湯ウォーキング」などのコースがある。「ウォーキングコースだと少人数で和気あいあいとしていて楽しい」と評価も上々だ。

「日本の文化を体験したいという要望が外国人のツアー参加者から寄せられており、今後は寿司作りなどの体験ツアーを行いたい」と、はとバスはいう。また、GPS案内システムのコースを増やし、多言語対応を行う予定だ。

日本の魅力を伝えるツアーを

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東京の魅力を外国人に紹介する大きなミッションを担っている(写真提供:はとバス)

1948年に創業したはとバスは、最初は東京観光に訪れた日本人を対象に始まった。それから次第に、東京在住者で東京周辺に興味を持つ人にも対象を広げ、英語によるツアーも早くから開催してきた。そして現在は外国人観光客に対象を広げ、多くの訪日外国人に日本の魅力を知ってもらうため、各種のコース展開に知恵を絞る。

元気がないといわれる日本。しかし、それでいてなお、日本そして東京周辺には魅力的なものが多い。その魅力にひかれ、多くの人が日本に集まる。

世界遺産になった富士山や日光、そしてアニメや萌え文化。世界の人々が興味・関心を抱くものは、日本には数多くある。そして2020年には東京オリンピックが開催される予定で、ますます外国人が訪れることになるだろう。

これからも日本の魅力、東京の魅力を世界に発信するために、はとバスの果たす役割は大きいはずだ。日本の魅力を世界にプレゼンテーションをするため、はとバスは創意工夫を凝らした各種ツアーの企画力に磨きを掛けていくだろう。
 

小林 拓矢 フリーライター

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こばやし たくや / Takuya Kobayashi

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。在学時は鉄道研究会に在籍。鉄道・時事その他について執筆。著書は『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)。また ニッポン鉄道旅行研究会『週末鉄道旅行』(宝島社新書)に執筆参加。

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