尿を使うとサッカー場の芝生がすくすく育つ 尿に含まれた豊富な栄養素に着目

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ボイヤー准教授によると、アンモニアは強力な肥料だが、尿とほかの排泄物を分けるのは容易ではない。

そこで登場するのがフロリダ大の「尿の研究所」だ。この研究所では、次世代の水のいらない便器など新型便器の開発を熱心に行っている。研究チームの目標は、尿を「活用」しつつ、従来のトイレより少量の水で排泄物を処理することだ。

貯蔵タンクに貯めた尿に化学反応が起きた後、持ち運びやすいように必要な栄養素を固形肥料にすることもできるという。

「尿活用」の最大のハードルとは

ボイヤー准教授は、彼のチームが成功すると自信を持っている一方、人々の嫌悪感が最大の障壁になると考えている。

「私たちは、缶はリサイクルすべきだと考えているが、多くの人が尿についてはそうは考えないだろう。ほとんどの人が、尿をリサイクルや回収すべきだとは思っていない。しかし、少しだけ見方を変えて今後は排尿する際には、その尿を保存して再利用できるかも知れないと考えてもらいたい」(ボイヤー准教授)。

もし、計画通りに研究が進めば、フロリダ大学の芝生はまさにエコな芝生となることだろう。

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