池田弘が語る人と組織の育て方(第1回)--目を見ればやる気がわかる アルビレックス新潟の奇跡
いつまでに黒字化しなくてはいけない、3年以内にメドが立たなければ事業を閉鎖する、などといった一律的なビジネスプランはありません。もちろん、たとえば今からLPレコードの会社をつくりたいと言ってもそれは難しいですが、成長している分野であれば必ずやり方はあります。
まず、産業として見込みがあるか、そして、その分野に規制はあるかないか。それによって戦略や戦術が違ってきますが、やはりその中で勝ち抜かないと、残っていくことはできません。また、それを任されている人間が情熱を持ってやっているかどうかというのも、大きなポイントです。
--やる気を見極めるということも含めて、人を見るときに重視する点はどういったところでしょうか?
目が光っているかどうかに尽きますね。やる気になっているのか、諦めているのか、その人が本当にエネルギーを持って取り組んでいるかどうかは、やはり目を見ればわかります。それは雰囲気も含めてトータルで判断しますが、やはり目が死んでいればもう終わりですね。
それは見た目に表れてくることもあれば、言動に表れる場合もあります。プレゼンなどの場を見れば、前向きな発言をしているか、チャレンジ精神にあふれているかどうか、というのはすぐにわかります。そこで、できない理由を並べていたり、言い訳が始まったりすると、間違いなくダメですね。
「どうやるか」「どうやって達成するか」という話をするときに、大事なのはあくまでもチャレンジするという姿勢です。より合理的に事業継続をするのか、もしくは投資をしてトライをしてみるのか。どんなに難しくても、チャレンジをする限り、その方法はいくらでもあるわけです。