中学受験に合格したいなら塾の本質を見抜け 合格実績や営業トークに惑わされない選び方

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関西では、浜学園、日能研関西、希学園、馬渕教室が灘中合格実績で上位。いずれも復習主義を掲げているため、各塾がスピードと量を競い合う青天井の競争状態になっている。これらの塾の演習量とスピードは、関東のサピックスを凌駕するというモーレツさだ。

ということは、子どもにどこまでやらせられるかが勝負の決め手になってしまう。そこで、関西では授業の後に自習室で勉強させたりオプション講座で演習量を稼いだりする塾が多い。塾での拘束時間が長ければ、それだけ親の関与度は下がる。関西では、塾での拘束時間が塾選びの一つの基準になる。

合格実績やセールストークに惑わされてはいけない

各塾の「スモールステップ」の違いについては拙著『親が後悔しない、子どもに失敗させない 中学受験塾の選び方』に詳しく記した。関東の大手7塾(日能研、四谷大塚、サピックス、早稲田アカデミー、栄光ゼミナール、市進、ena)と関西の大手9塾(浜学園、日能研関西、馬渕教室、能開センター、成基学園、第一ゼミナール、進学館、希学園、京進)の「スモールステップ」を徹底的に取材した。

どんなにベストを尽くしても志望校に合格できるかどうかがわからない。それが中学受験。だからこそ、「この塾が最高。ここでダメならしょうがない」と思える塾を選ぶことがことさら大切だ。

合格実績だけにとらわれたり塾のセールストークに惑わされたりせず、しっかりと「スモールステップ」を理解して中学受験塾を選んでほしい。
 

おおたとしまさ 教育ジャーナリスト

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Toshimasa Ota

「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。著書は『名門校とは何か?』『ルポ 塾歴社会』など80冊以上。著書一覧はこちら

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